LTF/RMF/Mutual Fund を購入する

内容

  • LTF/RMF/Mutual Fund、購入する方法について。

LTF

  • 節税可能な投資信託、購入分を所得税の課税対象額から控除できる。
  • 年収の15%、または最大500,000バーツまで控除対象。
  • 暦年で7年保有する必要がある。2019年12月に購入したら、2025年1月に売却可能。
  • 配当ありの銘柄もある。
  • キャピタルゲインは無税、配当は10%の源泉徴収。
  • 2019年に制度が終了する。

RMF

  • 節税可能な投資信託、購入分を所得税の課税対象額から控除できる。
  • 年収の15%、最大500,000バーツまで控除対象。(Provident Fundと合算)
  • 一旦購入を開始したら、55歳まで毎年購入する必要がある。
  • 55歳まで売却できない。
  • 配当ありの銘柄は存在しない。
  • キャピタルゲインは無税。

Mutual Fund

  • 投資信託。
  • キャピタルゲインは無税、配当は10%の源泉徴収。

銘柄の選択方法

FIN App … タイで売買できるLTF/RMF/Mutual Fundの情報を網羅したアプリ。銘柄のスクリーニングが出来るだけでなく、保有銘柄を記録すると日々の評価額を自動的に計算してくれる。このアプリを使えばパフォーマンスや配当、投資先を調べられる。また、どのAsset Managementの商品かも分かる。

YTD(年初来)や1Y(過去一年)あたりのパフォーマンスを参考にするのが良いと思われる。

購入チャンネルについて

LTF/RMF/Mutual Fundを購入する場合、次の3つのチャンネルがある。

・銀行
・Asset Management
・Selling Agent(一般的には証券会社)

どこで購入しても価格は一緒。ただし手間は格段に違う。オススメは方法3。
なお、購入にはパスポート、ワーキングパーミット、銀行口座が必要。

方法1 銀行で購入する場合

買いたい銘柄を扱っている銀行でFund口座を開設し購入する。

メリット
一度開設すれば同系列の銀行ならどの支店でも購入、売却が可能。
その銀行が扱っているクレジットカードで買える場合もある(ポイントも付く)。

デメリット
関連Asset Managementがある銀行は、その関連 Asset Management の銘柄しか買えない場合がある。

方法2 Asset Management で購入する場合

買いたい銘柄を扱っている Asset ManagementでFund口座を開設し購入する。

メリット
他の方法に比べてメリットはあまり無い。

デメリット
基本的にその Asset Management が扱っている銘柄しか買えない。

方法3 Selling Agent経由で購入する場合

買いたい銘柄を扱っている Asset ManagementのSelling AgentでFund口座を開設し購入する。 Selling Agentの口座開設は最初に一度、新規のAsset Managementの口座開設はその都度行う。

メリット
複数の Asset Managementの銘柄を一つの証券会社で管理できる。

デメリット
仲良くなった担当者が辞めると後の処理が非常に面倒になる。

買い方

  1. パスポート、ワークパーミット、銀行通帳の原本を準備する。
  2. 購入したい銘柄を選択しておく。
  3. 銀行/Asset Management/Selling Agentに行く。
  4. LTF/RMF/Mutual Fundが購入したい旨を伝える。
  5. 初めて取引の場合はそこの口座開設を行う。
  6. 初めて買う銘柄の場合、それを扱っている Asset Managementの口座を開設する。
  7. Subscription Order に購入したい銘柄、金額を記入する。
  8. 指定された銀行口座に購入代金を送金し、送金時のスリップを担当者に送る。(コピーを渡す場合、スキャンをメールで送る場合、色々あり)

メモ

  • 初めて購入する場合は口座開設と購入までが一セット。 口座開設だけしてタイミングをみて後から買う事は出来ない。
  • 同じ銘柄を別々の銀行/Asset Management/Selling Agentで購入する事も可能。しかし、銀行/Asset Management/Selling AgentごとにAsset ManagementのFund口座が開設されるので管理が面倒になる。
  • Selling Agent経由でもクレカで購入可能な銘柄を扱っているケースがある。
  • 売買をする場合、一般的には Subscription Order という紙の書類を毎回提出する必要がある。
  • 銀行系のLTF/RMF/Mutual Fundを購入した場合、売却はその銀行の店頭で可能。ただし慣れていない店員にあたると処理に時間がかかる。
  • Asset Managementによっては独自のオンラインシステムを持っており、ウェブ経由で売買可能。(例: Aberdeen Standard Asset Management)
  • 海外に投資している銘柄は、NAVが出るのに数日かかるケースがある。

オススメのSelling Agent

  • PHILLIP SECURITIES (THAILAND)
  • Phillip Fund SuperMart というスマホアプリが非常に便利。
  • 今まで購入したLTF/RMF/Mutual Fundを表示してくれるだけでなく、既に購入済みの銘柄であればこのアプリ経由で売買ができる。(一部の銘柄を除く)
  • Fund Builders Planという機能を使えば、毎月決まった日付に定額を投資できる。(ドルコスト平均法での投資が出来る)
  • 購入代金は銀行口座から Direct Debit (ATS)で引き落としが可能。
  • Mutual Fundは、Asset Managementの口座開設をせずに購入可能。